鞆プロジェクト

都市計画コース
窪田 亜矢 准教授

対象地域 広島県福山市鞆
期間 2000年3月〜
構成メンバー 都市デザイン研究室の歴代助教や学生有志
近年では建築学科や社会基盤学科の有志の皆様
主に大学院生中心
重要なメンバーは、地域の方々
なぜしているのでしょうか?

瀬戸内海の小さな港町で、埋立架橋計画が策定された。
そのような公共事業が適切であることに疑念をもったため、鞆において重要なものは何か、守るべき過去からの遺産は何か、未来に向けて必要な施策は何か、を明らかにすべく取り組んでいる。
現場は訴訟が起こるほどの緊張感を持っており、曖昧な立場での中途半端な関わりは許されない。
プロジェクトが始まった契機は、埋立架橋計画に反対する地域住民の方との出会い。
継続している理由は、まちにとって一番重要なものは何かをじっくりと考える場であるから。言い換えれば、まちづくりの本質を学ぶことができ、私たちの立場から地域に貢献できることがあるから。

プロジェクトの内容についてお教えください

鞆の風景や歴史的価値、文化的景観を明らかにするための調査を行ってきた。
朝鮮通信使をテーマに瀬戸内海の他の港町を調査したり、空き家の実態や空き家利用の店舗主へのヒアリング等も行ってきた。
2010年度は、鞆の生業としての漁業や、ハレの日の祭事についての詳細な調査を行い、濃密なコミュニティのあり方、日常生活とハレの日にみられる都市空間の変化や意義について明らかにした。
さらに茶屋蔵の調査と修理ワークショップを行い、鞆に眠っている資源の再活用を実践した。
また地域の方々による夏祭り等のサポート等も行っている。
これらは他の学科の学生さんらとの協働の成果である。

鞆プロジェクト

鞆プロジェクト

プロジェクトの成果や今後の展開について教えて下さい。

大きな目標としては、多様な考えがぶつかりあい、緩やかに協力しあい、自由な実践があちこちで生まれていく状況が生まれるための、まちづくりのプラットフォームを創造することである。
そのためには、皆が共有できるビジョンを提示し、色々な立場の方々の意向を反映さえ、実現していくプロセスが必要である。
2011年度は、港周りの構想を描き、地域の皆様と協働しながら、内容の精度をあげ、ビジョンにまで深めたいと考えている。
同時に、鞆の暮らしを明らかにする調査も進めたい。

鞆プロジェクト